これから動画編集を始めたいと思っている方には、無料で使える動画編集ソフトがおすすめです。無料といっても、初心者でも簡単に使えるソフトやプロ仕様と言ってもいいほどの高機能なソフトなど、さまざまな種類のものがあります。そこでこの記事では、
■無料の動画編集ソフトを選ぶポイント
■無料動画編集ソフトオススメ5選
これら2点を中心に解説します。
これから動画編集を始めたいと思っている方には、無料で使える動画編集ソフトがおすすめです。無料といっても、初心者でも簡単に使えるソフトやプロ仕様と言ってもいいほどの高機能なソフトなど、さまざまな種類のものがあります。そこでこの記事では、
■無料の動画編集ソフトを選ぶポイント
■無料動画編集ソフトオススメ5選
これら2点を中心に解説します。
・これから動画編集を始めてみたい方
・オススメの無料編集ソフトについて詳しく知りたい方
無料の動画編集ソフトは非常に種類が多く、どれを使えばよいのか迷ってしまいます。
特に以下のポイントに注目すると、自分にあうソフトを選びやすくなります。
無料の動画編集ソフトは、操作性の良さを重視して選びましょう。特にこれから動画編集を始める初心者は、マニュアルがなくても直感的に操作がわかる、簡単に使えるものを選びましょう。また、UI(ユーザーインターフェイス)がわかりやすいことも大切です。特に以下のポイントに注目して選びましょう。
■ ドラッグアンドドロップや右クリックなどで直感的に操作が可能
■ わかりやすいUI
■ 動画の自動作成モードや簡易編集モードがある
■ 日本語表示に対応している
■ 立ち上がりや使用中の動作が軽い
無料の動画編集ソフトを選ぶ際には、機能の充実度も重要なポイントです。無料のソフトは有料のものよりも機能性では劣ることが多く、使ってみたら簡易的な動画編集しかできなかった、というケースがよくあります。自分がどのような動画を編集したいのかをよく考え、必要な機能が入っている動画編集ソフトを選びましょう。以下のような機能があることをチェックするとよいでしょう。
■ カット・トリミング
■ 複数の動画の結合・挿入
■ 一時停止・回転など
■ BGMや効果音の挿入
■ ナレーションの挿入
■ 音声の編集・削除
■ 音量の調節
■ テキストの入力や位置変更
■ 画像挿入(ピクチャーインピクチャー)
■ 白黒やモザイクなど、さまざまな効果のフィルター
■ 色調や彩度調整
■ エンコード(動画を再生ソフトで再生できるようなファイル形式に変換する。「書き出し」とも言う)
■ 動画の圧縮
■ 4KやフルHDなどの高解像度への対応
■ YouTubeへの自動アップロード
動画編集に使う素材となる動画のファイル形式や解像度、また書き出し時のファイル形式や解像度なども重要なポイントです。最もよく使われる「MP4」というファイル形式はほとんどの動画編集ソフトで書き出しができますが、それ以外のファイルで保存したい場合は確認しておくとよいでしょう。主なファイル形式には、以下のものがあります。
■ MP4(YouTube、ニコニコ動画、スマホ再生に対応)
■ FLV(YouTubeやニコニコ動画に対応)
■ AVI(Windows向けなので、Mac・iPhone・iPadでは再生不可な場合も)
■ MOV(Mac向けだが、QuickTime PlayerがあればWindowsでも再生可能)
■ WebM(Google Chromeなどで再生可能)
また、書き出しができる解像度も確認しておきましょう。YouTubeで最も一般的な解像度はHD(1280×720または720p)ですが、フルHD(1920×1080または1080p)で書き出しができる無料動画編集ソフトもあります。
無料の動画編集ソフトを選ぶときには、ソフトが自分のパソコンに対応しているかどうかを確認しましょう。
■ Windowsのみ対応
■ Macのみ対応
■ Windows、Macのどちらにも対応
■ Windows、Mac、Linuxの全てに対応
また、OSのバージョンによっては動画編集ソフトのバージョンが合わずに使えない場合があります。OSのアップデートを行うか、古いバージョンのソフトをダウンロードする必要があるので注意してください。
使用している人が多いソフトを選ぶというのも重要なポイントです。多くの人に使われているソフトならトラブルシューティングなども検索しやすく、初心者向けの使い方やちょっとしたテクニックも知ることができます。
Windowsユーザーで、初めて動画編集をしたいという人はWindowsの「Microsoftフォト」がおすすめです。ダウンロードやインストールの手間が不要なのですぐに始めることができ、初心者でも簡単に操作ができます。
MicrosoftフォトはWindowsに標準でインストールされているソフトです。以前は「ムービーメーカー」という動画編集ソフトがありましたが、現在ではMicrosoftフォトで画像も動画も編集できるようになっています。
Microsoftフォトの最大のメリットは、写真や動画の素材を選択するだけで動画を自動編集することができるという点です。これまで動画を編集したことがない人でも、簡単に動画やスライドショーを作ることができます。プリインストールされたさまざまなテンプレートやBGMから、気に入ったものを選ぶことができます。自動編集で作った動画でも、後から好きなように編集することができるのも特徴です。
自動編集以外にも、Microsoftフォトには以下の機能があります。
■ カット・トリミング
■ 動画の結合・挿入
■ 速度の変更
■ テキスト入力
■ 音声の削除や音量の調整
■ フィルター
■ スローモーション
■ 回転
■ 3Dエフェクト
■ BGM・
■ 圧縮
また、日頃からOfficeなどMicrosoftのソフトを使っている人なら、簡単に扱うことができるのも利点です。標準でインストールされているためダウンロードする必要もなく、多くの人に使われているソフトなので、使い方についてのサイトや動画をすぐに見つけることができます。
WindowsのMicrosoftフォトにはさまざまな機能がついていますが、どれも簡易的なものばかりです。そのため、手のこんだ動画を作りたい場合には物足りなく感じてくるでしょう。Microsoftフォトに対応していない機能には、以下のものがあります。
■ テキストの位置調整やスクロール
■ 色調・彩度調整
■ モザイクを入れる
■ 書き出しはフルHDまで
Microsoftフォトのデザインテンプレートの範囲内でしか編集ができないため、慣れてくると自由度の低さを感じるかもしれません。動画編集ソフトの中では最も簡易的なものなので、作りたい動画のイメージが決まっている人は他の動画編集ソフトを使ったほうがよいでしょう。逆に最低限の編集で良いという人なら、操作性もよくUIも見やすいので楽に動画を作ることができます。
MacユーザーはWindowsのMicrosoftフォトを使用することができません。そのため、Macに標準インストールされている「iMovie」という動画編集ソフトがおすすめです。
iMovieはMacユーザーなら無料で使うことができます。使用者も多く、使い方を解説している動画やサイトも豊富です。Appleのウェブサイトでは質問を投稿できるコミュニティもあるので、わからないことでも簡単に調べることができます。
なお、iMovieをMacから削除してしまった場合はAppStoreの「購入済み」から自分のOSに合ったバージョンのiMovieを復元してダウンロードすることができます。
iMovieはApple製品ならではの直感的な操作が可能です。ドラッグアンドドロップで動画を追加し、ドラッグでカットやトリム、BGMの長さの調節などができます。右クリックをすればたいていの操作が表示されますし、画面の表示はAppleの音楽再生ソフト「iTunes」にやや似ているので、iTunesユーザーには特になじみやすいでしょう。
iMovieでできる操作には以下のものがあります。
■ カット・トリミング
■ 複数の動画の結合・挿入
■ テキスト・字幕の挿入
■ BGM・効果音の挿入
■ ナレーション(アフレコ)の挿入
■ オーディオエフェクトの使用(エコー・ロボットボイスなど)
■ スローモーション・再生速度アップ
■ トランジション効果(画面が変わるときの切り替え効果)
■ フィルター
■ 画像の挿入
■ 再生速度の変更
■ クロップ機能(1画面に複数の動画を表示できる)
■ iPhoneやiPadで編集したファイルの読み込み・編集
■ YouTubeへのアップロード
このように、WindowsのMicrosoftフォトとほぼ同じような機能がついています。それほど手のこんだ動画を作らない場合にはiMovieで十分対応可能でしょう。
iMovieはテキストやトランジションなどの効果はあらかじめプリセットされており、それ自体のバリエーションは豊富です。ですがテキストのフォントの種類を選んだり、テキストの位置を変更したりすることはできません。テキストの自由度は非常に低く、アウトラインを入れたりアニメーションをつけたりすることはできません。また、レイヤーが2つまでしか使えない点やアフレコを入れるとBGMの音量が下がる仕様になっている点も不評です。
とはいえ、これらのデメリットは「無料だから」「操作が簡単だから」と我慢できる範囲でもあります。特に動画編集初心者なら問題なく使用できるでしょう。
「DaVinci Resolve」は、無料の動画編集ソフトの中でも特に多くの機能を備えています。もともとはカラーグレーディング用のソフトとして開発されたものですが、現在ではカラーグレーディングだけでなく動画編集ソフトとしてさまざまな機能を持っています。有償版と無償版がありますが、無償版でもほとんどの機能を使用できるのが魅力です。
Davinci ResolveはWindows、Mac、Linuxで使用でき、どのプラットフォームでも同様に使えるのがメリットの一つです。そのため、複数人で1つの動画を編集するときにWindowsユーザーとMacユーザーで同じファイルを順番に編集していくことも可能です。
DaVinci Resolveの有償版はハリウッドでも使われることの多いソフトですが、無料版でも機能が十分な機能を使用できます。ほとんどの人は無料版で十分だと言えるでしょう。無料版ではウォーターマーク(ロゴなどの透かし)が入るソフトもありますが、DaVinci Resolveではウォーターマークは入りません。また、以下のような機能があります。
■ 動画編集全般
■ ドラッグアンドドロップによる素材のタイムライン追加
■ 各種エフェクト
■ 各種トランジション(画面が変わるときの切り替え効果)
■ カラーグレーディング
■ VFX・モーショングラフィックス
■ オーディオポストプロダクション全般(音声トラックの音量調整、エコライジング、エフェクト追加など)
■ 書き出し・マスタリングなど全般
前述の「Microsoftフォト」や「iMovie」に比べて圧倒的に多くの機能が搭載されており、「できないことはない」と言っても過言ではありません。有償版の95%程度の機能を使用することができるため、機能性についてはほとんど不満がないと言えるでしょう。
DaVinci Resolveは非常に高機能なので、高スペックのパソコンを使用することをおすすめします。特にCPUは3GHz以上、メモリは8〜16GBのものが推奨されています。また、非常に多くの機能が備わっているため、初心者には使いこなすのに時間がかかります。ですが、できる範囲で使っていくだけでも十分に満足のできる動画を編集することができるため、徐々にスキルアップしていけば問題なく使用できます。仕事などで使用するようになって、無償版の機能だと不十分だと感じたときに有償版の導入を検討すればよいでしょう。
Windows専用ですが、「AviUtl(エーヴイアイ・ユーティーエルまたはエーヴイアイ・ユーティル)」もオススメの無料動画編集ソフトです。拡張性の高さと使いやすさが特徴です。
AviUtlは1997年に個人が開発したソフトで、アップデートしながら長く使われています。動作が軽く、インターフェイスは独特ですが表示がシンプルなので使いやすいと評判です。長年に渡って多くの人が使っているため、拡張機能やFAQ、使い方に関する動画やサイトなどが多く、トラブルシューティングに困らないのが大きなメリットです。
元々個人が作成したソフトなので、フィルタやアドオン、プラグインなどの拡張機能を多くのユーザーが作っています。そのため拡張機能の種類が非常に豊富で、手のこんだ編集が可能です。無料公開されているプラグインが多いので、好きなものを選んで使いましょう。主にできる基本機能は以下の通りです。
■ カット・トリミング・結合・合成
■ タイトルやテロップの入力・位置調整
■ 音声の入力
■ 回転・反転・リサイズ
■ スローモーション・倍速再生など
■ ノイズ除去
■ 色調調整
■ エンコード
■ エフェクト(プラグインによって増やせる)
YouTubeで人気の高い、合成音声を使ったゲーム実況やロケ動画(通称「ゆっくり動画」)を簡単に作れることも人気のポイントです。
AviUtlは導入する際に複数のZipファイルをダウンロードしなければいけません。AviUtl本体のファイルと拡張編集プラグインを作成者のサイトからダウンロードし、解凍します。バージョンが複数ありますが、最新のバージョンを選べば問題ありません。また、有志の人たちが作ったプラグインやフィルタなどを入れるとファイルが増えていくため、やや面倒さを感じるかもしれません。自由度が高すぎるため、ファイルやプラグインは取捨選択する必要があります。
中級者以上向けの無料動画編集ソフトなら「Lightworks」がおすすめです。無料ながら機能が非常に充実しているソフトとして、DaVinci Resolveと引けを取らないほどの人気を誇っています。
Lightworksはアメリカで開発されたソフトで、有料版はハリウッドなどの映画業界でプロに使われるほどの高機能なソフトです。ハイビジョンサイズの書き出しも可能で、映画の編集に使用されることもあります。
見た目は初心者でも使いやすそうなUIに見えますが、機能が多く細かく調整をする必要があるため、動画編集に慣れた中級者以上の人に向いています。そのため、プロ級の編集をしたい人におすすめです。無料でLightworksほどの高機能なソフトは珍しく、慣れてしまうと直感的な操作ができると評判です。無料版では有料版にくらべて機能が制限されていますが、本格的に映像作品や広告を制作するという以外は無料版で十分でしょう。
AviUtlと同様に、できることが非常に多いことがデメリットになる場合もあります。また、インストールした当初は全て英語表示なっているため、日本語化しなくてはいけません。日本語化するときには手順があり、間違えると起動しなくなることがあるので気をつけましょう。
無料の動画編集ソフトでも、十分に満足の行く動画を作ることができます。無料の動画編集ソフトを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。
■ 操作性の良さや見やすいUI
■ 搭載されている機能の種類
■ 対応しているファイルや解像度
■ 対応しているパソコンのOSやスペック
■ 使用している人の多さ
自分が動画編集の操作にどの程度慣れているかという点や、自分がどのような動画を編集したいのかという点にも注目すると良いでしょう。
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